ケータイ電話、スマホの音は本人の声ではない?CELP(セルプ)、コードブックって何?

ケータイ電話、スマホの音は本人の声ではない?CELP(セルプ)、コードブックって何?


ケータイ、スマホから聞こえてくる声って、

実は、本人の声ではないって知っていましたか?

実は、数千種類が搭載されたコードブックというものを利用した合成音なのです。

1人1台が当たり前の時代も過ぎて、

ガラケーと格安スマホの2台持ちも珍しくなくなってきましたが、

ケータイ、スマホの台数が増えるにつれて、

ネットワークの通信料も増えてきます。

そこでデータ量を少しでも減らすために利用されはじめたのが、

CELPという音声圧縮技術です。


CELP(せるぷ)ってなに?

音声
CELPとは、Code-Excited Linear Predictionの略称で、

日本語では、符号励振線形(れいしんせんけい)予測とも呼ばれています。

米AT&TのBishnu Atal氏が開発した技術で、

音声をデジタル信号化するための方法の1つです。

人間の耳が音を聞ける範囲は限られていて、20ヘルツ~20キロヘルツだそうです。

そういえば、一部の人にしか聞こえない、モスキート音が聞こえるとかありますね。

ケータイ、スマホの目的は人間が聞こえる音を伝えること。

その目的がハッキリしているので、

人が聞こえる音だけをパターン化してコードブックで伝え、

聴き手の方には、そのパターンから本人の声に似た音を

コートブックにある音を組み合わせているわけです。

固定電話に比べて、ケータイ、スマホの声が聞きにくい理由になっています。


コードブックってなに?


辞書
ここでいう、コードブックとは、ひとことでいうと、「音の辞書」です。

1人の人の声を数千種類以上に分けてアナログ音をデジタル信号に変化し、

こういったものをさらに数千種類登録されているそうです。

音声の再生は、話した音声がデジタル信号に置き換えられて、

相手のケータイ、スマホで似た声に近い音を合成して再生しています。

電話のオレオレ詐欺などで、似ている声というのは、

もしかしたら、同じ種類のサンプルが選ばれていて、

同じ声に聞こえているのかも知れないですね。

合成音ってなんかいやじゃない?どんなとこで使われているの?


初音ミク
ケータイ、スマホで聞こえる音声が相手の声じゃないというのは、ちょっとショック。

そう思った人もいるかも知れないですね。

そう思った人は、ぜひ、アナログ回線の電話をご利用ください^^

いずれにせよ、音とは、空気の振動を音として耳や脳が感知するモノ。

機械音や、コンピューターの音声をいかにして人間に近づけるか、

の研究も日夜続けられています。

身近なものでは、カーナビや、iPhoneのSiri、

視覚障害者のサポートのためのテキストの読み上げや、

工場での人とロボットの対話システムに利用されています。

そのひとつの成果が、”初音ミク”のようなボーカロイド。

合成音を利用して、歌声を再現しています。

とはいえ、まだまだ会話を聞くと、合成音っぽさが残りますね。

「喜んでいる」「嬉しい」といった感情を、

声や歌で伝えることの難しさを実感します。